働く環境を変えることにし、有休消化で6月頭に1週間ほど海外旅行に行っていました。
久しぶりに一人で海外旅行しようと決めて、どこに行こうかしばらく悩んでいましたが、昔友人がお勧めしてくれたベトナムのダナンとホイアン、そして全く詳しくないマレーシアのクアラルンプールとマラッカに行ってみることにしました。一人だとあまり予定を詰め込まず、好きなものを見て食べて、疲れたらホテルに戻って昼寝したりして、自由気ままな1週間でした。

ベトナム




ダナンは(ベトナムならではの交通量の多さに目をつぶれば)ホテルの目の前が綺麗なビーチでワイキキを思わせるようなリゾートでした。ベトナムらしい屋台も多いですが、少し路地に入るとおしゃれなカフェや創作料理屋も多くて歩いているだけでも楽しかったです。日夜問わず盛り上がっていて、東南アジアらしい夜の煌びやかでド派手なネオンを見たり、ビーチでただ本を読んだりしました。ベトナムは3回目なのですが10年以上ぶりで、バイクや車のクラクションも懐かしい気持ちを味わえました。
ダナンから1時間ほどにあるホイアンという港町にも行きました。ベトナムはフォーやブンと一緒に大量のハーブを食べるのですが、そのハーブを栽培している田園エリアでご飯を食べました。ハーブの味が濃くて今回の旅行で一番美味しかったです。夜は有名なランタンを見ましたが、日本で言うと都心部の夏祭りぐらいの勢いで人がおり、これが毎夜繰り返されているのかと思うと圧倒されてしまいます。お土産屋さんの店員さんと少し話しましたが、その人はホイアン生まれでホーチミンに就職したものの、交通量の多さに耐えられずにホイアンに戻ってきたそうです。私からするとホイアンも十分すごい人と交通量ですが、ベトナム人でもホーチミンの喧騒はやかましいと思っているのだと知ることができました。
マレーシア




マレーシアは私にとって初めてのイスラム国家でした。タイやシンガポールに隣接していますがどちらの国とも違った雰囲気で、ムスリムがいる一方で現地中国人や旅行客の白人/中国人も多く、まさに人種の坩堝だと感じました。その人種の多さゆえかあまり厳格な雰囲気はなく、旅行中も特に危ないことにも合わず、ベトナムとおなじように観光することができました。
タクシーの運転手が色々話してくれたのですが、その人は "Local Chinese" だと言っていました。クアラルンプールで生まれた中国人で、今もクアラルンプールに住んで仕事をしているようです。もちろん個人差はありますが、一般的な中国人のイメージよりは遥かにおおらかで、中国人というよりは南国の陽気なおじさんという感じでした。中国語で話しかけたらやたら褒めてくれて嬉しかったです。最近は英語だけでなく中国語もスキマ時間に Duolingo で復習しているのですが、料理を注文したり、タクシーの運転手と簡単な会話をする程度は使えたので、数年以内に中国本土にももう一度行ってみたいなと思います。
クアラルンプールからバスで2時間行くとマラッカに着きます。マラッカも港町ですが、15世紀に存在したマラッカ王国の歴史を学んだり、その後侵略してきた西欧の文化遺産が残るなど、小さな街ですが歴史の厚みを感じられる街でした。
港町/歴史
今回の旅はベトナムもマレーシアも港町が多く、中国、西欧そして大日本帝国時代の日本の史跡を感じられました。私は歴史の授業が苦手で、テストが終わった直後に頭から抜けてしまうタイプだったのですが、実際に自分で足を運んで見聞きした街や文化を歴史を通じて学ぶのは面白さが格別でした。ダナンとクアラルンプールの歴史博物館では食い入るように説明文を読み、展示品を楽しむことができました。
飛行機で5時間ほどでダナンにつき、そこから2時間ほどでクアラルンプールに着くのですが、大日本帝国の影響がそこまで及んでいたと考えると、当時の日本の影響力は凄まじかったのだろうと想像します。
ホイアンもマラッカも海上交通の要所で、ホイアンでは日本の商人が数百人規模で移住して貿易を行っていたそうです。また同じ港町マラッカでは日本の商人がフランシスコ・ザビエルと出会い、日本をぜひ訪れるべきだと進言したそうです。アジアにキリスト教を伝えた人というのはなんとなく覚えていましたが、自分の訪れた土地で数百年前にそんなやりとりがあってから実際に鹿児島に訪れたと知り、地球規模での歴史を肌身で感じることができました。
エッセンシャル思考
旅行中に一冊本を読むことが多いんですが、今回の旅行のお供は「エッセンシャル思考」でした。
現職では業務の優先度やタスク量に悩まされることが多く、Kindle に入っていたこの本が目に入って旅行中に読み耽っていました。次はこの本について記事を書きます。

