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データ界隈で働くエンジニアとしての技術的なメモと、たまに普通の日記。

2023/02/21 音楽系AIサービス Soundraw / Bigquery のカラムレベルマスキングの追加機能

今日落合陽一さんが話すPIVOT 公式チャンネルの動画を見て、音楽ももうAIサービスで作れるのかと気づき、早速使ってみました。

YouTube に動画をたまに投稿しているのですが、いつも背景音楽に困っていました。Youtube Audio Library という著作権フリーで使える音楽集が Youtube から提供されているのですが、いかんせんレパートリーが少なく、有志による提供のみのようでこの10年くらいは追加更新もあまりありません。SoundCloud もよいのですが、著作権フリーと書いてあっても無料でダウンロードできることは少なく、テーマに合う音楽を探すのにいつも数時間要していました。

ChatGPT でも音楽制作機能が一般公開に向けて準備中のようですが、今日は Soundraw というサービスを使いました:

soundraw.io

ジャンルや楽器・ムードを選択すると、しばらく経ったのちに15曲生成してくれます。既存楽曲ではなくその場で構築するようで、著作権フリーです。15曲を聴き比べて、さらにキー調整や楽器ごとの細かい調整などを施すことも可能です。無料でも使えて、月額課金をするとダウンロード数の上限が解放されます(無料版だとおそらく1曲のみ)。私は動画に合うような背景音楽が作れれば十分なので Soundraw がよさそうです。今後は AIサービスが乱立してくるでしょうし、その中で自分の目的に沿ったサービスを選ぶことが重要になるかもしれません。

PIVOT の落合さんの話では、今後重要になるのは人柄や感動できる能力だと仰っていました。また、大学院時代にとある教授と話す機会があって、その方が「勉強や研究とは別に、小説などの本をたくさん読んでください」と仰っていたのをいまだに覚えています。当時は教養を身につけて研究の幅を広げなさいという意味だと解釈していましたが、もっと深く先を見通した助言だった気がしています。「タイパ」という言葉が広く使われるようになって、文章を ChatGTP で要約させて読んだり、動画は倍速再生で視聴したり、とにかくコンテンツを大量に消費しながら生きていく必要がある中、ファストフードに対するスローフードのように、時にはあえて時間を使って本を読むとか、あとはなんでしょう…スマホを触らずに映画をじっくり見るとか、手間や無駄を楽しむ重要性も増してきている気がします。

Google brings new Types of Dynamic Data Masking to BigQuery

towardsdev.com

リリースノート: https://cloud.google.com/bigquery/docs/release-notes#February_09_2023

2022年6月にカラムレベルのマスキングが導入されましたが、新たなマスキング方法が追加されました。以下の通り、日付の丸め処理(年月日を年月に、など)、メールアドレスのローカル部(@以前)の匿名化、最初/最後4文字以外の匿名化です。外部のセキュリティ規制が厳しくなる中、溜めることが主眼にあったビッグデータ基盤では十分ではなく、データのマスキングやデータ削除などきめ細やかな運用ルールが必要となってきています。

You can now apply four new types of dynamic data masking to table columns in BigQuery. These new data masking types include date year, email, first four characters, and last four characters masks. This feature is generally available (GA).