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データ界隈で働くエンジニアとしての技術的なメモと、たまに普通の日記。

Google AdSense から学ぶインターネット広告

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個人的な興味から、昨年末から Google AdSense でブログに広告を掲載しています。掲載から数カ月経ち、段々と Google AdSense がどのようなものか分かってきたので、効果測定も含めて簡単にご紹介いたします。

Google AdSense とは?

概要

Google によると、Google AdSense は次のように紹介されています:

Google AdSense は、ウェブページの内容に応じて関連した広告を表示し、サイト運営に新たな収益源をもたらす無料のサービスです。企業から個人までご利用いただけます。

ウェブページに広告を出せば、もちろん広告収入が得られます。ウェブページに Google AdSense を導入すれば、ウェウブページやコンテンツに見合った広告を出してくれるので、ユーザの関心が高い広告を出すことにより、より高い収益が見込めます。

他プレイヤーとの関係

Google AdSense は、Google ディスプレイネットワーク(GDN)に参加するための入り口です。GDN は Google のアドネットワークで、Google が広告を出せるエリア全体を指します。つまり自分のウェブサイトを Google AdSense に登録すれば、GDN に参加したことになり、Google が自分のウェブサイトに広告を出すことができるようになります。

GDN に広告を出すサービスとして Google Adwords がありますが、他の DSP(=Demand Side Platform)も GDN に広告出稿出来ます。 [caption id="attachment_2159" align="aligncenter" width="597"]Google AdSense と GDN Google AdSenseGoogle ディスプレイネットワーク(GDN)の関係を表した図です。ウェブサイトを AdSense に登録すると、GDN から広告が配信されます。GDN には AdWords の他、各社DSP も入札することができます。[/caption]

広告の種類

GDN では広告オークションという仕組みで、リアルタイムに広告枠のオークションが行われます。(Google AdSense の基本情報というページに詳しく載っています)。広告の種類は3種類で、コンテンツターゲット、プレイスメントターゲット、インタレストベース広告の3つです。媒体主としてはあまり意識する必要はあまりありませんが、どのような広告が自分の登録したウェブサイトに表示されているのかを知ると、普段何気なく見ている広告にも興味が湧いてきます。

コンテンツ ターゲット広告
キーワード分析、語句の使用頻度、フォント サイズ、ウェブの全体的なリンク構造などの要素からウェブページの内容を把握し、それぞれのページの内容に沿った Google 広告が選択されます。

サイトを訪れた人が今見ているページに関する広告を出すという、非常に分かりやすい広告です。サイトを訪れた人の興味関心も高いため、広告主・媒体主・そしてサイト訪問者のいずれにもメリットがあります。このブログの広告は、掲載される広告の70%ほどがコンテンツターゲットによる広告です。

[caption id="attachment_2166" align="aligncenter" width="648"]コンテンツターゲット広告 このブログで掲載されているコンテンツターゲット広告の例です。就職活動に関するエントリーの場合は、就活・転職の広告が表示されています。[/caption]

インタレスト ベース広告
インタレスト ベース広告を使用することにより、広告主はユーザーの興味/関心(「スポーツ ファン」など)に基づいてアプローチすることが可能となり、ユーザーがアクセスした広告主のウェブサイトなど、以前の利用状況に応じて広告を表示することができます。インタレスト ベース広告を充実させるには、Ads Preferences Manager を使用してユーザーが興味/関心のカテゴリを表示して編集するようにします。

先ほどのコンテンツ ターゲット広告とは異なり、インタレスト ベース広告は、それぞれのユーザのウェブサイト履歴などをもとに、そのユーザが興味/関心がありそうな広告を掲載します。今どんなウェブページを見ているかは関係ありません。

[caption id="attachment_2167" align="aligncenter" width="461"]インタレスト ベース広告 インタレスト ベース広告は、各ユーザのウェブサイト閲覧履歴などから、興味関心がありそうな広告を掲載します。特定のウェブページの商品閲覧履歴を表示する、ダイナミック・クリエイティブ・バナーが最たる例です。[/caption]

プレースメント ターゲット広告
プレースメント ターゲットでは、広告主がプレースメントやウェブサイトのセクションを選択して広告を掲載できます。プレースメント ターゲットの広告はページの内容と厳密に関連している必要はなく、広告主が宣伝する商品やサービスとサイトのユーザーの興味/関心が一致すると判断した広告が表示されます。

やや分かりづらいのがプレースメント ターゲット広告です。このブログではプレースメント ターゲット広告は配信されていません。

どうやら、広告枠をまとめて1つのプレースメントとして設定し、広告主に「私のプレースメントを買ってくれませんか?」と依頼ができる広告のようです。広告主は Google Adwords でプレースメントを検索できるため、そのプレースメントが気に入れば広告を出稿します。ただ、このブログの広告枠がそこまで魅力的だとは思えないため、しばらく利用の予定はありません。

一方で広告主が個別に出稿依頼をしてくれるため、クリック単価は高いようです。(余談)このプレースメント ターゲット広告が利用できるぐらい充実したブログにしたいですね…!

このブログの広告について

Google AdSense を利用してどのように収益が得られるのか、このブログの例をご紹介します。

Google AdSense では様々な指標を眺めることが出来ますが、どのようにウェブの広告が出稿されているのかを自分のブログで確かめることができて、とても勉強になります。

広告の掲載場所

このブログでは下記図にある通り、3か所に Google AdSense による広告を設置しています(2013年2月現在): [caption id="attachment_1998" align="aligncenter" width="528"]Google Adsense を利用した、本ブログの広告配置 Google Adsense を利用した、本ブログの広告配置です。(1)記事配下、(2)右メニュー最下部、(3)フッター の3か所に配置しています。[/caption]

1. 各記事の真下

バナー(468×60)と呼ばれる大きさの広告です。テキスト広告のことが多いです。WordPress 的にはブログエントリーの中にあたるため、ブログテーマの single.phpGoogle AdSense 用のタグを挿入しています。

2. 右メニューの最下部

スクエア(小)(200×200)と呼ばれる大きさの広告です。画像やダイナミック・クリエイティブ・バナー広告が表示されることが多いです。WordPress としては、右メニューはウィジェットを配置するエリアになっているため、テキストウィジェットの中に Google AdSense 用のタグを挿入しています。

3. フッター

こちらもスクエア(小)(200×200)です。フッターも同じくウィジェットを配置するエリアなため、テキストウィジェットを用いています。

広告の効果測定

(2013年3月19日:Google AdSense利用規約に従い、公開を停止しました)

簡単に掲載できて楽しい!

いかがでしたでしょうか。Google AdSense を用いてブログに広告を掲載することでサイト特性が分かったり、インターネット広告をより身近に感じることができます。

広告をたくさん貼って収益をもっと上げる場合は、エントリのタイトル直下に大きく広告掲載したり、エントリ中にさりげなく広告を混ぜてみたりと色々考えられますし、それによる広告特性を勉強するのも面白いかもしれません。ただこのブログでは広告を学ぶ目的で Google AdSense を導入していますので、これ以上ベタベタ貼る予定はありません。

それよりはコンテンツの更新頻度を上げて、副産物として広告収入が増えれば嬉しいかなという気分です。ブログ更新のモチベーションの1つとして、Google AdSense を利用していく予定です。

参考ウェブサイト

AdWords サポート AdSense サポート ガーディアス卵のブログ:「RTBという広告トレンドとgoogle」 FULOG:「SSP、DSPとは?」